鳥井美知子展「星逢」


「旅衣」 2026年 45×30㎝ 綿布、古墨、ミクストメディア

 

星逢いを過去と現代が逢う時として、過去の時代を現代に重ねる「あはひ」を表現したいと思いました。

まず、神話時代の神々である「み」(大山津見)・「ひ」(高御産巣日)・「ち」(大蛇・蛟・雷)の文字を墨に託し、墨が流れて作り出す支持体の上に、『万葉集』『古今和歌集』から現代詩まで、私の出会った言葉と、その言霊を表現しました。

 

ある時は能のワキの「昔を今に返す」役となり、小野小町や式子内親王、和泉式部のむかしを語ってもらい、

また、組織や共同体という枠からとびだし自由に旅をして独自の表現を確立した俳人芭蕉に倣い、古人や自然と語らい、歌枕の物語が紡がれるのを待つことをして、自由で何ものにもとらわれない私の表現を模索しています。

 

(鳥井美知子)


鳥井美知子  とりい・みちこ

 

今関脩竹に師事し、かな書の古典を習い、京都芸術大学で美学を学ぶ。

1997年銀座空想ガレリアにて第一回個展開催、以後日本各地また海外でも個展を重ねる。

絵画と書の融合を試み、書画一體の現代における大和絵を蘇らせたいと制作している。

 

今回の試みは、平安時代の歌人と絵師と手師の作り出した日本独自の芸術に学びながら、石膏に唐墨、現代の湯ポ紙と伝統的な典具帖紙など、さまざまな素材を使用して、自分自身の出自に遡り表現することを試みる。

「あふこともがな」 2026年 45×30㎝ 綿布、古墨


鳥井美知子展「星逢

Michiko Torii Exhibition [HOSHI-AI/The Meeting of Stars]

2026. 7. 3 (Fri) - 7. 12 (Sun)       

12:00 - 19:00   Lastday - 17:00   

水曜休廊 Closed on Wednesday